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子育て

朝の「行きたくない」にどう向き合う?

登園前の「行きたくない」には、子どもなりの理由があります。急いで説得する前に、家庭と園でできることを考えます。

靴を履くところまで進んだのに、突然「行きたくない」。忙しい朝ほど、保護者は困ってしまいます。理由を尋ねても答えが返ってこなかったり、「おうちがいい」と繰り返すだけだったり。前日までは楽しそうに通っていたなら、なおさら戸惑います。

子どもの「行きたくない」は、園そのものを否定する言葉とは限りません。眠い、遊びの続きをしたい、玄関での別れが寂しい。まだうまく言葉にできない感覚を、ひとことで表していることがあります。

まずは、気持ちを言い換えずに受け取る

「園は楽しいよ」「みんな待っているよ」と励ましたくなりますが、最初から気持ちを変えようとすると、子どもは聞いてもらえなかったと感じることがあります。まずは「今日は行きたくないんだね」「おうちにいたいんだね」と、聞こえた言葉をそのまま返してみます。

共感したからといって、必ず休ませなければならないわけではありません。気持ちを受け止めることと、その日の予定を伝えることは両立します。「行きたくないんだね。今日は先生に会ったら、お母さんは仕事に行くよ」と、短く具体的に話すほうが伝わりやすいこともあります。

理由を聞くのは、落ち着いてから

出発直前は、子どもも大人も時間に追われています。そこで何度も理由を問いかけると、答えを探すこと自体が負担になることがあります。帰宅後や入浴中など、気持ちが落ち着いた時間に「朝はどんな気持ちだった?」と聞いてみてください。

言葉で話せないときは、絵を描いたり、人形を使ったりすると表現しやすくなることもあります。明確な理由が出てこなくても、無理に結論を出す必要はありません。

園には、朝の様子をそのまま伝える

玄関で笑顔になったとしても、登園前にどんな様子だったかは保育者に伝えてください。園で少し静かに過ごす、好きな遊びから始めるなど、その日の関わり方を考える材料になります。

反対に、園では普段通りに過ごしていることが分かれば、家庭も少し安心できます。家庭と園で見える姿が違うのは自然なことです。どちらが本当かを決めるのではなく、両方を合わせてその子の状態を見ていきます。

続くときは、生活全体を振り返る

行き渋りが続くときは、睡眠や体調、家庭での変化、園での人間関係などを一つずつ確認します。急に強くなった、食欲や眠りにも変化がある、特定の曜日だけ嫌がるといった様子があれば、早めに園へ相談してください。

朝を一度でうまく乗り切る方法を探すより、「嫌だと言っても大人が話を聞いてくれる」という経験を積むこと。その安心が、次の一歩を支えます。