新生児のお子さんのお世話をすることは、育児の最初のステップとして重要ですが、とても大変です。
この記事では、新生児ケアにおいて重要なことを学び、お子さんが安全で快適な環境で生活できるように必要なアイテムの購入方法、赤ちゃんの健康状態を把握する方法、育児とライフスタイルの変化に適応する方法などを説明します。
また、新生児ケアに必要な支援やサポートを受ける方法もご紹介します。
新生児のお子さんとの1カ月目の生活を安全に乗り切るための参考になれば幸いです。
1.赤ちゃんの睡眠環境を整える
2.適切な栄養補給の実践について学ぶ
3.赤ちゃんの健康状態を把握する
4.育児とライフスタイルの変化への対応
5.赤ちゃんにとって快適で安心な存在であること
6.新生児ケアに必要なアイテムの買い物
1.赤ちゃんにとって安全で快適な睡眠習慣を確立する
安心して安全に眠ることができる環境は、生後1ヶ月の乳児のお子さんの成長と発達に欠かせません。まずは、一般のクッションやマットレスなどの柔らかい素材は使わず、乳児の睡眠用に作られた丈夫で平らな寝具を用意しましょう。
お子さんの身体の成長にあわせてベビーベッドのサイズも定期的に見直すと良いです。赤ちゃんが生後3~4ヶ月になると、1日あたり12~16時間程度の睡眠が必要で、一度の睡眠で5時間以上眠ることができるようになります。
その頃から、赤ちゃん専用の寝室を用意することを検討しても良いかもしれません。
赤ちゃんの寝室を用意する場合には、ベビーベッドから布団やぬいぐるみ、燃えやすいものをすべて取り除き、ベッド本体と小さな敷物、安全なおもちゃを少し置いておくだけにして、何か異常を感じたらすぐに駆けつけられるようにしておくことが重要です。
また、夜間の授乳を負担に感じてきた場合には、いつ頃から減らして問題ないか医師に相談して見通しを立てておくと心理的な負担感を軽減できます。
2.適切な栄養摂取の実践について学ぶ
乳幼児期は、お子さんの心身の成長や健康にとって非常に重要な時期であり、適切な栄養摂取は心と身体の成長のための必須条件となります。
母乳やミルク、サプリメントなどで摂取することができますが、栄養士や小児科医などのカウンセラーに相談しながら、摂取方法を決めてください。
赤ちゃんが必要とする微量栄養素を確実に摂取するために、固形食品、果物、野菜、穀物などの追加を検討する必要がありますが、それらを与える前に、医療従事者のアドバイスを考慮することを常に念頭に置いておいてください。
3.赤ちゃんの健康状態を把握する
お子さんの毎日の健康状態を観察し、病気の兆候がないか確認することが重要です。
アプガースコアは、肌の色、心拍数、呼吸数、体重などを総合的に判断して、新生児の健康状態を知ることができるものです。
出生体重や体重の推移も新生児の健康状態を示す重要な指標となります。
さらに、呼吸数、身体活動、その他の健康状態にも気を配る必要があります。
発熱、吐き気、哺乳障害、ぐったりしているなどの兆候があれば、ためらわず小児科医に相談しましょう。
4.育児とライフスタイルの変化への対応
赤ちゃんを迎える前と後では保護者の皆さんの生活はガラッと変わります。
生活環境の変化に適応していくことも育児の大変さのひとつです。
まずは信頼できるかかりつけの小児科医や子育て支援機関が見つかるととても心強いと思います。
育児のアドバイスやハウツーだけでなく、子育てや家族の心配事や将来への不安、悩みなどを打ち明けられる場所を見つけられると、赤ちゃんの健康と育児に前向きな気持ちを維持できるようになります。
医療機関や公共施設を積極的に活用いただけると嬉しいです。
また、いつ、誰が、どのように赤ちゃんのお世話をするのか、パートナーや家族と計画を立てることで、生活環境の変化に慣れるまでの緊張や戸惑いを和らげることができます。
初めて経験する育児では、戸惑うことや不安に感じることがたくさんあります。真面目な保護者の方ほど、「あれをやらなければいけない」「こうやらなければいけない」と色々なことを背負い、気負い過ぎてしまい、気持ちが追い込まれてしまうことがあります。
育児は長距離マラソンのようなもので、全力疾走を続けながらゴールするには途方もない距離を進まなければなりません。
なので、ときには身体を休め、気を休めながら、小さな目標を定めて、一歩一歩進んでいくこととても大切です。
5.赤ちゃんにとって快適で安心な存在であること
赤ちゃんが「安心」して「安全」に過ごせる環境を与えることが重要です。
このような環境を作ることが、保護者の方と赤ちゃんの間に安心できるつながりを築く鍵になります。
また物理的な環境だけでなく、赤ちゃんが自己肯定感を高め、人を頼ったり共感したりできるようになるために、寄り添い、話し、抱っこする時間を大切にしてください。
お子さんが成長するにつれてお子さんに選択の機会を与えることも重要なポイントです。
おもちゃや洋服を選ぶときに、選択肢を与えることで、自立心を養うことができます。
また、お子さんに自分の感情を認識させ、尊重し、伝える方法を教育し、示すことも同様に重要です。
保護者の方が他者との適切で重要なコミュニケーションを示すことで、新生児も同じように理解するようになります。
6.新生児ケアに必要なアイテムの買い物
新生児の生後数カ月分の必要なものを揃えるのはとても大変なことですが、赤ちゃんが安心して清潔に過ごせる環境を用意するためには不可欠です。
特に赤ちゃんの衣服は快適で着脱しやすいものを用意することが大切です。
赤ちゃんの服は、ワンピース、ロンパース、カーディガン、コート、ソックス、ブーティー、帽子、ミトン、スワドルなどが主なアイテムです。
パジャマやロンパースは、遊び着や寝間着として活躍します。
コートやジャケットは、おむつ替えや着替えがしやすいように、前ファスナー付きのものがおすすめです。
さらに、夏の日差しや冬の寒さから赤ちゃんを守るために帽子があると便利です。
また、スワドル(抱っこひも)は、保護者の方の体温で赤ちゃんを暖かく守るのに最適なアイテムです。
まとめ
赤ちゃんを迎えて最初の1ヶ月間の生活は、初めて育児をする保護者の方にとって信じられないほど疲れ、圧倒される体験の連続です。
だからこそ、お子さんのお世話と同じくらい、保護者の方ご自身の心と身体をしっかりとケアすることが大切です。
保護者の方も十分な休息と栄養をとり、育児から少し離れる時間を持つことで、心身のストレスをリフレッシュして充電することができます。
1日24時間では時間がとても足りないと感じる忙しい日々かもしれませんが、毎日少しでもご自身のための時間を意識的に確保して、リフレッシュすることが大切です。
また、「親」という立場や役割、関係性に慣れるまで、精神的なサポートや実用的な手助けをしてくれる家族や友人に定期的に連絡を取るのも効果的です。
ブログ、ソーシャルメディアグループなど、新生児の育児に必要なヒントやアドバイスを得られるオンラインリソースもたくさんありますので、困ったときや不安を感じたときに活用してみてください。
もっとも大切なことは、「苦しい」と感じたときには、いつだって誰にだって助けを求めてもいい、ということです。
初めての育児は本当に大変なことの連続です。
育児に「できて当たり前」ということは何ひとつなく、無事に1日の終わりを迎えられたら、その日の育児は大成功です。