産後ケアは出産直後のお母さんの心身の回復に不可欠ですが、本来受けるべきケアを受けられないお母様も少なくありません。産後の合併症などを放置することのないよう、産後ケアのポイントをご紹介したいと思います。
本記事では、赤ちゃんのお世話とともに新生児期を乗り切るために必要な、診察や適切な休養など、産後ケアについて詳しくご紹介します。
お母さんの体調から家族の健康を守るために、ぜひ参考にしてください。
1.産後ケア入門
2.適切な休養と医療の重要性
3.産後の生活バランスを整える
4.すべてのお母さんに贈る産後ケアのヒント
産後ケア入門
産後ケアは、出産後間もないお母さんにとって欠かせないものです。出産はお母さんの心身に大きな負荷がかかるため、産後ケアとは、出産を経験したお母さんが心身ともに回復し、健康を取り戻せるように配慮することを言います。産後ケアには、健康的な食事、十分な休養、感染症の回避、分娩時の外傷の回復、精神的・身体的な症状への対応など、さまざまな活動が含まれます。お母さんの健康状態は、新生児の赤ちゃんの健康にも大きく影響します。ご家族の健康を守るためにも、産後ケアの要点を熟知しておくことが大切です。
適切な休養と医療行為の重要性
産後の回復期には、適切な休息と医療ケアを受けることが重要です。身体の疲労は出産時のダメージからの回復を遅らせ、母体を感染症や外傷の危険にさらす可能性があります。ご自身の身体の声に耳を傾け、必要なときにはしっかり休むことが大切です。十分な睡眠をとることは、ストレスを軽減し、日常生活の変化に対応しやすくし、気分をよくすることにもつながります。
健康について何か心配なことがあれば、医師に相談することが大切です。帝王切開の感染症、産後うつ病、分娩時の外傷の回復など、産後の心身の症状の治療には医師による診察が不可欠です。また、子宮の大きさや裂傷の治り具合など、産後の治癒過程を把握するためにも、医師に相談することは重要です。
産後の生活バランスを整える
産後の生活バランスを整えることは、母体の回復力を高めるためにとても重要です。果物、緑黄色野菜、赤身のタンパク質、全粒穀物などの栄養価の高い食事、適度な運動、最適な水分補給、ストレスレベルの管理などが必要です。十分な水分補給は、無気力や空腹感を軽減し、体調不良を感じにくくする効果があります。
十分な睡眠を取り、規則正しい食事を心がけることは、穏やかでリラックスした気持ちを促進するために重要です。産後直後はご自身の身体を休めることを優先して、ご自身が安心できる雰囲気をつくり、マッサージなどのリラクゼーションなど、産後のセルフケアの時間を確保することが大切です。さらに、食事がとれない、眠れない、作業がはかどらない、集中できないなど、産後うつの警告サインにも気をつけましょう。産後うつかもしれないと思ったら、必ず医療機関に連絡し、できるだけ早く助けを求めてください。
すべてのお母さんに贈る産後ケアのヒント
ここでは、すべてのお母さんに向けた産後ケアのヒントをご紹介します。
1.できる限り休息をとる。
「食事と睡眠、赤ちゃんのお世話の繰り返しばかり」と感じることがあるかもしれませんが、それはそれでいいのです。
赤ちゃんが成長するにつれて、お子さん自身できることや親子で一緒にできることが増えていくので、少しずつ心のゆとりが生まれてくるようになります。
新生児ケアの時期はお子さんの成長とともに必ず終わりが来るので、焦らずに時間ができたらできる限り休息することが大切です。
2.サポートを見つける。
家族、友人、専門家など、頼れる人たちのネットワークを見るけることができれば、産後ケアが必要な時期をよりスムーズに乗り越えることができます。
3.健康的な食事をする。
この時期、身体は産後の回復のためにたくさんの栄養を必要としています。産後の体型を気にされるお母さんも多くいらっしゃいますが、出産直後は回復に専念してしっかり食事を摂りましょう。
4.自分のための時間を確保する。
読書や映画鑑賞など、自分の好きなことに没頭できる時間を意識的に作りましょう。ストレスを軽減し、心の回復を促すことができます。
5.自分の気分や症状を記録する。産後うつは、多くの新生児のお母さんに現れる一般的な症状です。感情や身体の状態の変化を記録しておくことで、問題を回避したり、早期に発見したりすることができます。
まとめ
産後のケアは、お母さんの心身の回復を助けるだけでなく、赤ちゃんの健康を守るためにも不可欠なものです。記事でご紹介した産後ケアのエッセンスをヒントに、産後のお母さんが適切な休息、医療ケア、栄養、周囲のサポートを取れるような環境づくりが重要です。